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3:エアコンを買う(了)

 

【更新履歴】

  • 2023/7/28…初稿(#1,#2)
  • 2023/8/9…第二稿(#3,#4,#5)

 

6月を過ぎ、7月。

地続きで時は流れている。ただの連続性のある時間の流れに勝手に「月」という概念を充てがっただけに過ぎないのに、7月に入ったというだけでグッと暑くなったように感じる。

突発的な大雨もあり、しとしとと降り続く雨もあり、まだ梅雨明けには遠いのかもしれない。

 

そして8月も間近。

蝉がシャカシャカと鳴き、暑さのシズル感を高める。

道行く人は一様に顔をしかめ、自動旋回する小型のプロペラを自身の方向へ向けたり、パイル地の長布を首に巻き付ける等して暑さをなんとか凌いでいるようだ。

 

しかし、夏は嫌いじゃない。

僕は四季のすべてが好きだ。そしてそれぞれに不満な点があることも隠さない。

夏の嫌いな点は、暑いところだ。もちろん。

あ、あと虫が活発なところ。

 

#1:橋本ねこ、エアコンを買う

本題へと入る。エアコンを買うことにした。

そういえばエアコンって自分で買ったことが無いなと思い。

 

今回買うのは寝室用のエアコン。

予算は10万円とする。

 

今日日、多くのメーカーの出すエアコンには大差が無い。

冷房、暖房、除湿(ドライ)があれば別に事足りるエアコン。あとは高級機種になればなるほど煩雑で無駄なハイテクノロジー機能が付帯されていく。

 

各家電メーカーが力を入れているエアコン。この時代、聞いたことのあるメーカーさえ選べばとりあえず大ハズレは無い。

ダイキンの「うるさらシリーズ」、富士通の「ノクリア」、パナソニックの「エオリア」、三菱電機の「ムーブアイ」、日立の「白くまくん」、東芝の「大清快」、シャープの「エアレスト」など、聞いたことのあるメーカーのシリーズもあるかもしれない。

 

どのメーカーのエアコンにするかは非常に悩んだ。いや、嘘。シャープにすることを先に決めてから機種を決めた。

 

なぜシャープ製にしたのか

これだけある多種多様なエアコンの中からいかにしてシャープをチョイスしたのか。

理由は簡単である。「空気清浄機がシャープだから」である。

 

家電を同一メーカーで束ねる事で、コントロールがグッと楽になる。

スマートフォン1つでオールコントロールが可能だ。

これをIoT(Internet of Things)と言ったりする。

IoTについて

IoTの概念が提唱されたのは、かれこれ2000年あたりまで遡るか。

モバイルデバイスが3Gに対応したあたりでは存在していた概念だと記憶している。

この頃はまだフワフワしており、「家じゅうの家電をすべてネットワーキングする」くらいの未来想像的な物だった。徐々に輪郭が具現化してきており、20年たった今では車と家電は手元の端末に集約することが出来る世の中となった。

 

1つデメリットがあり――まぁ厳密には1つではないが致命的なものとして――各メーカーごとに独自のIoT規格を持っているため、互換性が無い。

簡単に言えば、家の家電のメーカーが複数あれば同じ数のアプリも必要になる。メーカーが単一ならば1つのアプリで一元管理が可能なのだが。

これは非常に煩わしいデメリットだ。しかし互換性のあるリモコンが存在しているのと同じように、また短距離無線通信規格であるBluetoothが多く採用されているのと同じように、そう遠くない将来に解決しそうな問題ではある。

 

とりあえず今現在、2020年代には残念ながらそのデメリットを拭うテクノロジーは無い。

というわけで空気清浄機とともに管理を行うため、エアコンもシャープ製にした次第だ。

次に何かしら大型家電を買う際もきっとシャープ製にするであろう。

 

機種の選び方

色々なポイントがあるし何を重視するかにもよって異なるが、とりあえず以下のようなポイントを確認すると良いだろう。

消費電力

電気代の値上がりの著しい昨今、電気代を安くしたい方も多い事だろう。

消費する電力を見るには「期間消費電力量」「通年エネルギー消費効率(APF)」の2つの指標がある。

 

「期間消費電力量」は年間の消費電力の目安となる。このワット数に電気料金の単価を掛け算すれば、なんとなく料金の目安が分かる。

こちらが600kWhで1kWhあたり30円ならば、年間18,000円が目安となる。

もちろん畳数によって異なる上、どのパワーで駆動するかによっても大きく差が出てしまうため、あくまで目安として捉えておきたい。

 

「通年エネルギー消費効率」、APF(=Annual Performance Factor)とは、1年間に必要な冷暖房能力の合計を先ほどの期間消費電力量で割る事で求められる。

この数値が高いほど効率良くエネルギーを生み出せている、ということになる。例えば1.0ならば等倍のエネルギーを生み出しており、2.0ならば1のエネルギーを2倍にして駆動していることになる。後者の方が効率よくエネルギー転換をしている、という話だ。

最近のモデルならば「5.0」くらいは欲しいが、こちらもこの数値だけに囚われる事無く総合的に見ていきたい。

畳数

これが最も悩ましい所かも知れない。

同一の機種でも様々な畳数に合うようなバリエーション展開をしていることが一般的。

 

もちろん部屋の畳数を目安にすれば良いのだが、住宅構造によって効きは異なる。例えば鉄筋は気密性が高いが、木造は気密性が低いのだ。

6~8畳」と書いてあれば、気密性の高い鉄筋なら8畳程度、気密性の低い木造住宅ならば6畳程度、と捉えると良い。

 

また、暖房と冷房では対応畳数が異なる事も多い。

冷房と比較すると暖房対応畳数の方が少なくなることが多いため、年間を通して使用する予定ならば暖房対応畳数を見た方が良い。

何処に設置するか

設置場所によっても機種が左右される。

リビング、ダイニング、そしてキッチンがあるメインフロアに設置する場合なら、熱のこもるキッチンを冷やす事を考えるとゆとりのある畳数の物が良い。ワンランク上の畳数にすると良いだろう。

寝室で使用するならば、加湿や除湿、清音、温度コントロール等の快適に睡眠の取れる機能があるかを見ると良い。

とりあえずサッと温度を調節出来れば良い、というような書斎・洋室・客間等はそこまで多機能ではなくシンプルなものでも良いだろう。機能を絞る事で初期費用が抑えられるメリットもある。

追加機能に魅力を感じるかどうか

空気中をキレイにする機能、匂いを取る機能、カビ抑制機能、ホコリやPM2.5や花粉などを集塵する機能、湿度をコントロールできる除湿機能、人感・温冷センサー機能、自動クリーニング機能…などなど、メインの機能以外にも色々な追加機能がある。

どこに魅力を感じるか、もしくは感じないかによってメーカーやモデル選びの参考になると思う。

寸法

機能や畳数に気を取られて何だかんだで忘れがちだが、寸法は大事。

どこにどれくらいのサイズ感のものが付くのか、壁や天井とのスペースは確保できるか、等も見ておきたい。

 

また、「近くから専用の電源が取れるかどうか」「室外機が置けるかどうか」「配管を通せるかどうか」も重要なポイントとなる。

金額

これまた大事なポイントである。

人によって考え方も違うため、一概にどうとも言えない。

 

一般的な規模の家庭に於いて、メインフロアならば15万円~室内ならば10万円も出せばハズレは無いだろう。ただし要らない機能もあるため、もう少し安い価格帯も狙えるかもしれない。

 

#2:橋本ねこの選んだエアコン

僕の選んだエアコンはシャープ製の「AY-P22D-W」だ。

jp.sharp

特徴的な機能やスペックを以下に書き連ねる。

 

2022年モデル

何年製かはそこまで問わないが、最新機種過ぎると高いイメージがある。

「新ではないが、そこそこなものを」とした。

 

6畳用

今回買ったものは寝室に取り付けるため、コンパクトな畳数のものを選んだ。

寝室は8畳程度。これで十分だ。暖房だと若干物足りなさを感じるが、暖房機器は別で持っているのでこれで良い。

 

期間消費電力量は717kWh、現在の契約では1kWhあたり約28円なので、年間20,076円。夏季シーズンを最も使う時期だとすれば、この夏はひと月あたり4,000円くらいの電気料金上乗せと見積もる。

 

通年エネルギー消費効率は「5.8」。まぁまぁ良いと思われる。

 

プラズマクラスター25000搭載

シャープ独自の技術、プラズマクラスター。これに関しては「何か凄そう」の域を出ないが、まぁ無いよりは良いのかなと捉えている。

2000年前後、世間がマイナスイオンを家電に取り込み始めたあたりで生まれた技術であり、効果は実証されているらしい。

細かい原理は公式サイトWikipediaなんかを見てもらえれば。空気中に浮遊するカビ菌・ウイルス・アレル物質に効果があるとされ、匂いや静電気も抑えるようだ。

 

現在、プラズマクラスターの規格は3段階あり、上から「プラズマクラスターNEXT」「プラズマクラスター25000」「プラズマクラスター7000」となる。

それぞれ、1cm³の空気中にプラズマクラスターが50,000個以上、25,000個以上、7,000個以上発生させる能力を持ち、上位機種ほどプラズマクラスターの濃度が上がるという事になる。

1cm³の中に50,000個の何某が犇めいて存在する状態、きっと可視化出来たら集合体恐怖症の人にはたまらんだろうなと妄想する。

 

金額

6畳タイプで74,800円で購入。想定予算は10万円だったため、まだゆとりがある。

しかしこれは本体価格。こちらに作業工賃や保証加入料等が入るため、プラスで15,000円程度は見積もっておく。

 

#3:取付予約

さて、エアコンを買った。

これはネットショップでもリアル店舗でもそうだが、エアコンを買ったらそのまま持って帰って椅子や棚みたいに自分で組み立てて良い感じに壁にくっつける、というわけにはいかない。

餅は餅屋、設置業者の出番である。

 

もしエアコンを自分で取り付けようとする場合、微力ながら一旦ここで引き止めさせていただきたい。

確かに設置工事はそれなりの価格がするように思えるが、DIYで行う場合もそれくらいのコストが発生する。今後3回くらい行う予定があったり、他の家で設置工事を行って仕事とするつもり等でない限りはオススメしない。

また、エアコン用コンセントを新たに設置する場合や電圧を切り替えたりする場合、業務用エアコンj等で600V以上の電圧を扱う場合は資格が必要になる。

 

業者の選び方について

今回は大手電機屋で購入し、電機屋内で提携している業者に取り付けてもらう事にした。

業者にも色々とあるので、こういった大手電機屋と提携している業者は安心感がある。

 

エアコン取付は意外とコツと技術の必要な作業で「ちゃんと配管内を真空に出来ているかどうか」「冷媒ガスが漏れないようになっているかどうか」等、重要なポイントも多い。

配管内を真空に出来ていないと冷媒ガスと空気が混ざり故障の原因となり得る。また、冷媒ガスが漏れ出てしまうとエアコン効率が落ち、冷えづらくなってしまう。

 

業者選定の際は口コミ保証制度を確認する。保証が長い業者はそれだけ工事に自信があるという事になる。

また、安ければ良いというわけでは無い。もちろん高いから安心かと言えば違うのだが。この辺を見つつ、総合的に判断したい。

その上で、先ほどの大手電機屋と提携している業者というのは安心する要素たるものとなる。

 

#4:設置してもらう

こういった大掛かりな設置作業は日程こそ指定できるが時間が指定できないのが痛いところ。

一回全然別件だが「朝8時でもいいですか?」って言われた事があり、「いや…まぁでも他の時間を希望しても無理なんですよね?」「まぁ…はい…」という不毛なやりとりをした事がある。じゃあなぜ聞いた。

 

話がそれたが、今回の業者はおおよそ常識的な時間に来てくれるようで安心した。

 

工事当日

工事当日。「今から向かいますんで」と連絡があり、程なくして黒光りする兄ちゃんを迎え入れる。

お1人だ。なんとなく2人がかりのイメージがあったが、それだと工賃に見合わないか。人を動かすという事はコストがかかり、2人動かせば単純にコストが倍かかることになる。

というか別に二人がかりで何かをするシーンって無いか。洗濯機や冷蔵庫なんかの重量物でもないし。

 

作業着はファンが装着されている。あの涼しいやつだ。着てみたい。着る機会ないけど。

確かに「エアコンを設置する=空調の無い部屋での作業」だもんな。そういった対策をしていないと確実に夏は倒れるだろう。行く現場ごとに倒れていたら命が持たない。

 

設置場所、電源、室外機の場所などを目合わせし、さっそく作業開始。

室外機、室内機ともにスムーズに完了し、1時間程度でエアコンの設置が完了した。

改めて、「自分でやるもんじゃないな」と思う。

なお、エアコン設置は電気関係工事の中でも比較的楽に稼げる作業となる上に今後需要も無くならないため、もし興味があればそちらの道を模索していただくのも良いかもしれない。

家庭用エアコンは冬場の工事需要が落ちるが、業務用エアコンの設置を習得する事で冬場にも稼ぐことが可能だ。

 

#5:設置後

快適過ぎるので、ずっと稼働している。

空気清浄機能もあるため、呼吸も重くなく楽である。そんな気がする。

 

睡眠時は「エコ自動」モードを愛用している。モードを「エコ自動」にしておくことで、外気温と室内温度に合わせて冷房・暖房・除湿の中から最適なものを勝手に選び、温度差の大きくないエコな運転をしてくれる。細かな設定をしなくても大雑把に使えるのはとても助かる。

もちろん、細かく設定することも出来る。

0.5℃単位で設定できる温度、細やかなタイマー設定にスマホでの連動。

 

ただ、やはり日本全国色んな人が使うエアコンだけあって、どんな性格・年代の人でも使いやすいようになっている。

極端な話、リモコンの青色の「冷房」ボタン、赤色の「暖房」ボタンの2つだけで成り立つしね。

リモコンのボタンの分かりやすさ、老若男女が使用する事を考えると非常に大事。

 

エアコンと電気代と節電

節電のサイト等を見る限り、家から30分以上離れる時はoffにした方が良いらしい。

それ以外のときは常時on。電気代が怖いね。でも熱中症で入院する事になったときの医療費の方が怖いんだよね。

というか僕の場合、もし熱中症なんかになって1人で家で倒れていると多分誰も見つけてくれなくてバッドエンドなので、見つけてしまう人のメンタルケアも兼ねてエアコンを付けていきたいと思う。

真夏の暑い部屋だと最悪だからね。生肉を暑い部屋に放置した様子を思い浮かべてほしい。

命の値段と電気代を比べれば、安いもんだろう?生きるだけでもお金はかかるのだ。

 

持論だが、そうやって命にどんどんコストをかけていくことで自分の命の値段を高く感じることが出来るものだ。

それは自己肯定感にもプライドにもなる。ブランド物を身に付けるよりも大事な出資だと思う。僕はね。

 

今年の夏はこの快適でクールなシャープのエアコンで乗り切っていこうと思う。

もう普通に最高気温38℃とか言ってやがるもんね。皆様ご自愛ください。