先日、数年ぶりに健康診断を受けたのは記憶に新しい。
結果も頂いた。一部数値はほんのりと悪いが、大きなエラーは無く一安心だ。
色々と計測を行い、結果が出る――これは結構面白い。
自分の体ながら分からない事だらけだ。もう何十年もこの高性能マシンに乗って人生を共にしているわけだが、それでも全く知らないことだらけ。
そしてそれは今回の検診のように調べれば知ることが出来る。
急にもっと知りたくなった。興味が湧いたのだ。
#1:序
さて、次は何を調べるか。
いくつか調べたい項目も出来たが、そういえばアレルギー検査をしたいなと思い立つ。
僕は幸福な事に自覚するアレルギー症状が一つも無い。
それゆえ、自覚のない潜在的なアレルギーが無いか気になるのである。
アレルギーについて
以下、アレルギーに関する記述となるが、医学的な保証をするものではなく、また治療を推進したり診断の意味を持つものでは無いということに留意していただきたい。
メカニズム
簡単に言えば体の過剰反応となる。
体には防御のためのシステムが備わっているが、特定の物質に対して過剰に反応してしまう事があり、これにより自分自身にもダメージが及ぶことをアレルギーと呼ぶ。
花粉という異物に対して体が過剰に防衛してしまい、鼻水や涙が止まらなくなる。みたいな。
蚊に刺された部位が腫れるのもアレルギーの一種と言える。
食物アレルギーに関しては食物に含まれるたんぱく質が原因とされる。卵アレルギーの人は卵のたんぱく質が、牛乳アレルギーの人は牛乳のたんぱく質が原因である。それぞれたんぱく質は異なるため、卵アレルギーを発現したからといって牛乳のたんぱく質でもアレルギーが出るとは限らない。
また、一口にたんぱく質と言ってもアレルギーになりやすい(=異物判定されやすい)たんぱく質とそうでないたんぱく質がある。たんぱく質豊富な牛肉のアレルギーの人はほぼ居ない(ただしゼロではない)が、たんぱく質を少量しか含まないキウイは発現者が多い、という。
遺伝性
アレルギーは遺伝性があるという。親がアレルギー体質だと発現する確率は上がる。
年齢
6歳までに発現すると克服しやすいが、7歳以降だと治りにくいという文献を見た。
特に大人になってから発現すると、まぁほぼ治らないらしい。
何故だろう、何か理由があるのだろうか。
検査について
検査方法はいくつかある。代表的なものを書く。
血液検査
血液を採って検査を行う。
一般的にアレルギー検査を行うと言えば「特異的IgE抗体検査」というものになる。「非特異的IgE抗体検査」や「末梢血好酸球検査」というものもあるが割愛する。
食物を摂り、血中に成分が吸収されたとき、血中にあるIgE抗体というたんぱく質が過剰反応することがある。このIgE抗体がどのたんぱく質に反応するのかをチェックする検査となる。
パッチテスト
これはやや大掛かりで、背中に数十種類のパッチを48時間貼り付けて検査を行う。血液検査とは違い、直接皮膚の反応を見る検査となる。
皮膚の変化が見れるので、薬品(ヘアカラー剤、湿布)や各種金属、ラテックスアレルギー等をチェックする際に有用な検査となる。
ただ、表皮に炎症が起こったりするため、どうしても肌ダメージが伴う。
プリックテスト
皮膚に垂らしたアレルゲンを針で押し込み、反応を見る検査。
こちらも血液検査と違い直接皮膚の反応を見る検査となる。
パッチテストと併用したりして精度を高める。
どれを受ける?
色々な検査があるが、スタンダードな「特異的IgE検査」を受けてみようと思う。
こちらは様々な医院、クリニックで受診可能だ。
「お医者さん探しサイト」こと「病院なび」にて愛知県内のアレルギー科で検索するとなんと621件もヒット。
愛知県内には駅が472駅あることを考えると、各駅に1つは必ずあるのだ。確かに自宅付近でも3件ほどが見つかった。
これから
果たしてアレルギーはあるのか。
実際に検査を受けに行きたい。